オーディオアナライザの自動制御


オーディオアナライザ MAK-6581  シリアル-GPIBコンバータ  制御ソフト

以前から、歪率計をどうしようか? と考えておりました。市販品の歪率計は、ほとんど姿を消しており、かといって自作するのも結構たいへんそうです。オシレータもKENWOODの安価なものだと歪率が高く、今ひとつ食指を動かされません。

そんなとき、ネットオークションでPanasonicのオーディオアナライザが出品されているのを見つけました。これなら性能的には満足できますが、オークションだと現品を見れないし、そこそこの金額なのでおいそれと買うことはできません。トラ技をめくっていると、10万円以下の中古品もあるようなので、「ここはひとつ秋葉原に繰り出してみるか」ということで、 計測器ランドに行ってみました。

ラジオセンター内の東洋計測器は、オシロやDMMを買ったことがあるので知ってましたが、計測器ランドは初めてです。なんだかわけのわからないものがいっぱい積んであります。

オーディオアナライザーは、Panasonicが3種類と、目黒電波測器が2台ありました。Panasonicの新しめのヤツは、値段を聞いたらとても手を出せるものではなかったので、少し古めの、メーターがアナログの機種が対象となります。測定範囲が少し広いのと、店の人の「目黒のほうが反応がいいんだよ。」という言葉を信じて、目黒のMAK-6581を購入することにしました。

「これメーカーで校正してあるけど、とりあえず動くかどうか確認しましょう。」と電源を入れて、いろいろ動かしてくれました。「GPIBも付いているんだよ。」「歪率がちゃんと測れれば十分です。素人だからGPIBは使う機会がないでしょうねえ。」などというやりとりをしていました。まさかGPIBを使うことになるとは... それに、測定はアナログのメーターなので、測定値がGPIBで得られるとは思いませんでした。

翌日、宅配便でブツが届きました。マニュアルは、メーカーから取り寄せるので、1週間くらいかかるとのことでした。マニュアルなしでも、とりあえず操作できるほど、取り扱いは簡単です。周波数の設定は、テンキーでできるし、歪率を測るのに同調する必要もありません。オートレンジですから、周波数を入力して、メーターを読みとるだけです。が、最近DMMばかり使っていたので、メーターを読みとるのが結構たいへんなのです。小数点の位置を間違えたり、1目盛の大きさを確認したり... メーターの正面から読みとらねばならないわけですが、適切な設置場所がなく、無理な体勢で読みとりを続けていたら、腰が痛くなってきました。「うーん、これはやってられない。」

そのうち、マニュアルも届きました。なんとマニュアルには、GPIBによる制御方法が載っていました。「これならやれそうかも。」さっそく、GPIBのインターフェイスを探しましたが、今使っているパソコンはノートタイプなので、ボードは挿せません。PCMCIAタイプのインターフェイスは需要が少ないのか、最低5万円以上します。Webを探していると、トラ技にGPIB <-> シリアル、GPIB <-> USB の製作記事があることがわかりました。幸い、どちらの号も持っていたので記事を見てみると、やはりUSBは部品点数が多く、たいへんそうでした。このパソコンには本体にシリアルポートがないのですが、USB <-> シリアル コンバータを使えば、シリアルポートも手軽に使えるだろうということで、GPIB <-> シリアル の方を作ることにしました。

製作目標
GPIB <-> シリアル コンバータの製作
オーディオアナライザ制御プログラムの製作

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