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まず,マニュアルの通りに組み立てて,
発振器から正弦波を入力し,トランスミッタの各部の波形を観測してみました.
入力のレベル調整の半固定抵抗を絞ると,右チャンネルが発振しました.
回路を追っていき,各部の波形を調べると,
次の問題点があることがわかりました.
- 変調用トランジスタ(Q1 2SC1815)のゲインが高すぎて,
ステレオMPXモジュレータ(IC1 NJM2035)の出力が低い状態で過変調になっている.
そのため,サブキャリア(38kHz)の漏れが大きいし,
S/N比も悪化していると予想されます.
- IC1の左右の信号入力端子(1ピン,14ピン)が高抵抗経由ではあるが,
接地されている.
- また,これらのピンに繋がっている抵抗が,
データシートで推奨されている範囲を超えている.
これは,変調部のゲインが高すぎるため,
無理にゲインを落すために高抵抗を使わざるを得ないからでしょう.
- サブキャリア抑止調整がない.
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Ayumi Nakabayashi
平成19年10月20日