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ネット上では,PowerAMPの音が悪いとの意見が出ています.
この原因の一つとしては,PowerAMPをインストールした状態では,
TrebleとBassのトーンコントロールがONになっており,
しかもTreble, Bassとも最小になっていることが挙げられます.
それ以外にも,PowerAMPのほうが他のアプリよりもレベルが低いという意見もあります.
そこで,こういった違いがあるかどうかを調べてみました.
IS11Sにプリインストールされているミュージックというアプリケーションでは,
デフォルトで「標準」(グラフではMusic STD)というイコライザが掛かっています.
これは,60Hzと15kHzを強調した特性になっており,
いわゆるドンシャリになっています.
電車などの移動中に聴くには,こうした特性のほうが良いのかも知れませんが,
これがデフォルトとなっているのはいただけません.
図 6:
再生アプリケーションによる周波数特性の違い
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イコライザを「フラット」(グラフではMusic Flat)にすれば,
PowerAMPもミュージックも全くといって良いほど同じ特性になりました.
MP3のエンコーダはLAMEです。
MP3 192kbpsおよび128kbpsでは、ややレベルが下がるようです。
MP3 128kbpsの場合は16.4kHz以上、
MP3 192kbpsの場合は18.5kHz以上の信号がカットされているようです。
アプリケーションによる差はないようです。
1kHzの歪率についても調べてみましたが,
PowerAMPとミュージックで違いはありませんでした.
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Ayumi Nakabayashi
平成24年1月18日