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1 全体の構成

初段は 6SC7,出力段は 6AH4 とします.

初段のプレート供給電圧は 255 V, 負荷抵抗は 220 kΩ とします. 定電流値は 1.1 mA とします. このとき,カソードの電位は,1.476 V になります.

出力段のプレート供給電圧を 266 V, カソード電流は Ik = 62.5 mA とします. カソードから定電流源には,プレート電流確認用の 4.7 Ω が入っていますが, この抵抗があると解析が難しくなるため,取り払っています. カソードの電位は Ek = 21.3 V となります. 出力トランスのインピーダンスは kΩ としました. OPTは,タンゴまたはノグチを推奨していますが, 詳細なデータが手に入らないので タムラ製作所のF685を使用しました. OPTによる電圧降下は 6.31 V です(片側の巻線抵抗は 202 Ω です). したがって,無信号時のプレート電圧は 266 - 6.31 - 21.3 = 238.4 V となります. プレート損失は, 238.4 x 0.03125 = 7.45 W です.

NFBは,ぺるけさんの定数では 2.4 kΩ と 100 Ω で 分圧しています. 出力トランスの2次側 8 Ω 端子までのトータルゲインが 7.74倍なので,負帰還量 F は,

F = 1 + A$\displaystyle \beta$ = 1 + 7.74$\displaystyle {\frac{{100}}{{100+2400}}}$ = 1.3096

より 2.35 dB となります.


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Ayumi Nakabayashi
平成19年7月1日