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はじめに

ラジオ技術誌2003年3月号に, 奇しくも氏家氏,竹森氏の両名によって ウィリアムソン・アンプの製作記事が掲載されました. これを受けて,D. T. N. Williamson氏のオリジナル記事の翻訳が, 同誌2003年8月号より始まりました.

ウィリアムソン・アンプと言えば, はじめて 20 dB におよぶオーバーオール負帰還をかけることに成功し, そのための特別な巻線構成を持つ出力トランスを試作した,ということが大きく取り上げられます. また,そのスタガー比の取り方に欠陥があると言われ,発振しやすいことでも有名です.

私は,浅野 勇著「魅惑の真空管アンプ」下巻所載の3C33ウィリアムソン型アンプをコピーする予定で部品を集めていました. このため,ウィリアムソン・アンプの回路に興味があり, また,氏家氏のある掲示板での発言「ウィリアムソン・アンプは差動アンプである」から, 果たしてどれだけ差動の効果があるのか検証してみたくなった次第です.


Ayumi Nakabayashi
平成15年10月25日