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1 ボリュームと出力,歪率

ヘッドホン端子に15Ωの負荷抵抗を接続し, ボリュームを変化させてオーディオアナライザーで出力電圧を測定しました.

1kHz, 0dBの信号と絶対無音をWAVで転送したものを使いました.

1.1 ボリュームと信号出力電圧,ノイズ電圧の関係

図 1: ボリュームと信号電圧,ノイズ電圧の関係
\includegraphics{A847_signal_noise.ps}
最大出力は,15Ω負荷時で, 0.3362/15 = 7.53 [mW] でした.

ボリュームが0から10までの変化が大きく, 付属のヘッドホンでは静かな部屋ではこのくらいの音量を使うこともあるので, もう少しきめ細かく調整できるほうがよいのではないかと思います. 一方,ボリュームが20を超えると音量の変化が小さくなるのは, 音量の上げすぎによる難聴の対策でしょうか.

1.2 ボリュームとS/N比

図 2: ボリュームとS/N比
\includegraphics{A847_sn.ps}
ボリューム8以上で,IHF-Aウェイト時に58dB以上となっています. ホワイトノイズが気になりますが,FM放送程度の品質でしょうか.

1.3 歪率

図 3: ボリュームと歪率
\includegraphics{A847_dist.ps}
ボリューム28のときに歪率が最低となり,そのときの歪率は0.134%でした.

1.4 ライン出力

ライン出力時の測定結果は以下のとおりです.
出力電圧 ノイズ(30kHz) ノイズ(IHF-A) 歪率
0.284V 61$ \mu$V 21.8$ \mu$V 0.0274%
IHF-Aウェイト時のS/N比は81dBで,ヘッドホン端子よりも大幅に向上しています. また,歪率もヘッドホン端子よりも一桁少なくなっています.


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Ayumi Nakabayashi
平成24年1月7日