スピーカーに対応したイコライジングは R1, R2 および C1 で行っており, 高級スピーカーLC1Aの場合は,R1 と R2 はそれぞれ 510 kΩ で, C2 は 50 pF を使い, 普及型スピーカー515S1の場合は,R1 と R2 はそれぞれ 270 kΩ で, C2 は 300 pF を使うよう指定されています. また,オプションで高音のトーンコントロールを付けることができ, R5 に 100 kΩ の可変抵抗器を, C4 に 1000 から 2000 pF の値を使います. トーンコントロールを最大に回した時には, この回路を切り離すよう指定されています.
原論文では,三極管アンプと負帰還を掛けた五極管アンプの比較をしていますが, 特にアマチュアが作るようなカスタムメイドの設計では, 三極管アンプは電力効率が劣るものの,性能に大差はないと結論づけており, 三極管アンプを勧めています.