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5 製作

ケースはタカチのFU88-320にしたが, ケースの内部有効高が80mmしかないため, 真空管は横向きにマウントすることになる.

ツマミは,秋葉原で購入してもかなり高額なため, 三栄無線(http://www2.ocn.ne.jp/˜san-ei/)の通版を利用した. 送料の差額を切手で返してくれたりと, たいへん好感の持てる会社である.

プリアンプは外観も大切であるが, 市販の白色のインスタントレタリングは字体に限りがあり, これまでも苦労してきた. また,プリアンプは文字数が多く,文字の配置に気を遣うので, クロマテックを作成してもらうことにした.

原稿はPCで作成するが,今回は字体としてOptimaを使用したかったため, Linotype社製のフォントをMyFonts.com (http://www.myfonts.com/)からオンラインで購入した. 即座に手に入るが,1種類 $21とそれなりの価格である. 1回しか使用しないと思うと,かなり割高に感じる (その後,会社で購入したプリンタにはOptimaが入っていたことが判明).

クロマテックの作成は,(有)エイドクラフト (http://www3.ocn.ne.jp/˜aidcraft/)にお願いした. 中2日ほどで,送料着払いで届いた. 200 mm x 150 mm のBサイズで,3,300円だった. Webサイトには詳しい記述がないが, この価格にD3加工(文字だけに接着剤が付く)も含まれているので, 市販のインスタントレタリングとまったく同じ仕上がりになる.

イコライザーの抵抗はDALEの金属被膜抵抗 1/2 W を, ラインアンプにはPhilipsの金属被膜抵抗 1/2 W を使用した. イコライザー初段の負荷抵抗や消費電力が大きいところには, 1 W の金属被膜抵抗を用いている. カソードバイパスコンデンサには,ニチコンのMuseを使用した.

真空管は,手持ちの関係で,V3とV7にPhilips EGCの物を使用した. それ以外はすべて東芝製である.


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Ayumi Nakabayashi
平成19年7月7日