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1.2 三極管の静特性

三極管には，プレート，カソードのほかにグリッドがあり，グリッドの電圧により，プレート電圧とプレート電流の関係が変わってきます．三極管の静特性は，図1.3の回路で測定します．いくつかのグリッド電圧について，プレート電圧とプレート電流の関係を調べたものが，三極管の E_p-I_p 特性曲線です．図1.4に，12AU7の E_p-I_p 特性曲線を示します．

**図 1.3:** 三極管の静特性の測定回路
$\begin{figure}\input{figs/triode} \end{figure}$

**図 1.4:** 12AU7のプレート特性
$\includegraphics{figs/12AU7_plate.ps}$

また，いくつかのプレート電圧について，グリッド電圧とプレート電流の関係を調べたものが， E_g-I_p 特性曲線(グリッド特性)です．図1.5に，12AU7の E_g-I_p 特性曲線を示します．

**図 1.5:** 12AU7のグリッド特性
$\includegraphics{figs/12AU7_grid.ps}$

このほかに，いくつかのプレート電流について，グリッド電圧とプレート電圧の関係を調べた E_p-E_g 特性曲線もありますが，オーディオの用途には使われないので割愛します．

これらの特性曲線のうち，1つが分かれば他の特性曲線を作成することができます．

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Ayumi Nakabayashi
平成19年6月28日