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電源と抵抗からなる2端子の回路があるとき、
その回路は、1つの電圧源と1つの抵抗からなる等価な回路で置き換えることができます。
電圧源の電圧は、2つの端子を開放したときの電圧で、
抵抗は、回路内の電圧源を短絡し、電流源を開放して測定した2端子間の抵抗になります(図A.6)。
図 A.6:
テブナンの定理
![\begin{figure}\input{figs/thevenin}
\end{figure}](img603.png) |
たとえば、電圧源と抵抗からなる図A.7の回路に、
任意の負荷を接続した場合のa-b間の電圧を知りたいとします。
図 A.7:
電圧源と抵抗からなる回路と負荷抵抗
![\begin{figure}\input{figs/thevenin2}
\end{figure}](img604.png) |
開放電圧 Vo は、
Vo =
V![$\displaystyle {\frac{{R_2}}{{R_1+R_2}}}$](img592.png)
= 6
![$\displaystyle {\frac{{8}}{{4+8}}}$](img605.png)
= 4 [
V]
となります。
電圧源を短絡したa-b間の抵抗 Ri は、
Ri =
R1//
R2 = 4//8 =
![$\displaystyle {\frac{{4 \cdot 8}}{{4 + 8}}}$](img606.png)
= 2.667 [Ω]
となります。
したがって、この回路は図A.8と等価であり、
任意の抵抗をa-b間に接続した場合のa-b間の電圧は、
VL =
Vo![$\displaystyle {\frac{{R_L}}{{R_i + R_L}}}$](img607.png)
= 4
で求められることになります。
図 A.8:
テブナンの定理による等価回路
![\begin{figure}\input{figs/thevenin3}
\end{figure}](img609.png) |
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Ayumi Nakabayashi
平成19年6月28日