巻線抵抗は,一次側,二次側を独立に測定できるので, そのまま付加します. 二次側の浮遊容量は,非常に小さいので,省略しても構わないでしょう. 一次側のインダクタのインダクタンスとしては,一次インダクタンス LP をそのまま使います. 二次側のインダクタのインダクタンスとしては,一次インダクタンスを巻数比の2乗で割ったもの(LP/n2 )を使います.
漏洩インダクタンス Ll と一次インダクタンス LP と結合係数 K の間には, 次のような関係があります.
一次インダクタンスが一次漏洩インダクタンスの何倍あるかを Q で表します. すなわち,Q | = | (1.53) | |
K | 1 - | (1.54) | |
Q | (1.55) |
第1.3.5節のパラメータを用いて作成したトランスのサブ回路は, 次のようになります.
1 * 2 * OPT 2k5 3 * 4 .SUBCKT OPT2k5 P B S1 S0 5 * Primary inductance (2500ohm 12.12H) 6 L1 P 1 12.12 7 * Iron loss 8 RI P 1 291k 9 * Primary DC resistance 10 R1 1 B 146.8 11 * Primary stray capacitance 12 CP P B 393.3p 13 * Secondary inductance (8ohm) 14 L2 S1 2 0.04338939 15 * Secondary DC resistance 16 R2 2 S0 0.66 17 * Secondary stray capacitance 18 CS S1 S0 2840p 19 * coupling factor 20 K L1 L2 0.99959 21 .ENDS
ayumi