出力トランスの仕様は詳しくわかりません. [1]によれば, プレートとカソードの巻数比は 9.375 : 1 で, プレート巻線のインピーダンスは 3 kΩ で, カソード巻線により 8 dB の負帰還がかかっているようです. また同書によれば,チョークコイル L1 は, 30 H となっています.
SPICEによるシミュレーションのリストを以下に示します.
1 Quad II 2 .INCLUDE 6267.inc 3 .INCLUDE KT66.inc 4 .INCLUDE quadopt.inc 5 6 VI 13 0 DC 0 AC 1 SIN(0 2.4 1kHz) 7 XV1 111 112 13 1 6267 8 XV2 121 122 23 1 6267 9 R1 13 0 1.5Meg 10 R2 91 12 1Meg 11 R3 91 22 1Meg 12 C1 12 22 0.1u 13 R4 1 2 680 14 R5 11 91 180k 15 R6 21 91 180k 16 VIP1 11 111 DC 0 17 VIG21 12 112 DC 0 18 VIP2 21 121 DC 0 19 VIG22 22 122 DC 0 20 C2 11 31 0.1u 21 C3 21 41 0.1u 22 R7 31 23 680k 23 R8 23 2 2.7k 24 R9 41 2 680k 25 R10 2 0 100 26 R11 2 61 470 27 *R11 2 0 470 28 CS 31 41 15p 29 30 XV3 33 32 31 34 KT66 31 XV4 43 42 41 44 KT66 32 XOPT 51 90 90 52 44 53 34 61 0 QOPT 33 VIP3 51 33 0 34 VIP4 52 43 0 35 VIG23 91 32 0 36 VIG24 91 42 0 37 R12 53 0 180 38 C5 53 0 25u 39 40 VB2 91 0 330 41 VB1 90 0 340 42 43 RL 61 0 4 44 45 .NODESET V(11)=130 V(21)=100 V(12)=130 V(22)=93 V(1)=2.0 46 .NODESET V(53)=26 47 48 .END
1 * 2 * Generic pentode model: 6267 3 * Copyright 2003--2008 by Ayumi Nakabayashi, All rights reserved. 4 * Version 3.10, Generated on Sat Mar 8 22:42:16 2008 5 * Plate 6 * | Screen Grid 7 * | | Control Grid 8 * | | | Cathode 9 * | | | | 10 .SUBCKT 6267 A G2 G1 K 11 BGG GG 0 V=V(G1,K)+0.59868749 12 BM1 M1 0 V=(0.010782364*(URAMP(V(G2,K))+1e-10))^-0.70765893 13 BM2 M2 0 V=(0.67945278*(URAMP(V(GG)+URAMP(V(G2,K))/29.728844)))^2.2076589 14 BP P 0 V=0.0013378994*(URAMP(V(GG)+URAMP(V(G2,K))/43.754099))^1.5 15 BIK IK 0 V=U(V(GG))*V(P)+(1-U(V(GG)))*0.00078620809*V(M1)*V(M2) 16 BIG IG 0 V=0.00066894969*URAMP(V(G1,K))^1.5*(URAMP(V(G1,K))/(URAMP(V(A,K))+URAMP(V(G1,K)))*1.2+0.4) 17 BIK2 IK2 0 V=V(IK,IG)*(1-0.4*(EXP(-URAMP(V(A,K))/URAMP(V(G2,K))*15)-EXP(-15))) 18 BIG2T IG2T 0 V=V(IK2)*(0.83966688*(1-URAMP(V(A,K))/(URAMP(V(A,K))+10))^1.5+0.16033312) 19 BIK3 IK3 0 V=V(IK2)*(URAMP(V(A,K))+7510)/(URAMP(V(G2,K))+7510) 20 BIK4 IK4 0 V=V(IK3)-URAMP(V(IK3)-(0.00071507731*(URAMP(V(A,K))+URAMP(URAMP(V(G2,K))-URAMP(V(A,K))))^1.5)) 21 BIP IP 0 V=URAMP(V(IK4,IG2T)-URAMP(V(IK4,IG2T)-(0.00071507731*URAMP(V(A,K))^1.5))) 22 BIAK A K I=V(IP)+1e-10*V(A,K) 23 BIG2 G2 K I=URAMP(V(IK4,IP)) 24 BIGK G1 K I=V(IG) 25 * CAPS 26 CGA G1 A 0.05p 27 CGK G1 K 2.3p 28 C12 G1 G2 1.5p 29 CAK A K 5.3p 30 .ENDS
1 * 2 * Generic pentode model: KT66 3 * Copyright 2003--2008 by Ayumi Nakabayashi, All rights reserved. 4 * Version 3.10, Generated on Sat Mar 8 22:42:54 2008 5 * Plate 6 * | Screen Grid 7 * | | Control Grid 8 * | | | Cathode 9 * | | | | 10 .SUBCKT KT66 A G2 G1 K 11 BGG GG 0 V=V(G1,K)+1 12 BM1 M1 0 V=(0.051887963*(URAMP(V(G2,K))+1e-10))^-0.76669755 13 BM2 M2 0 V=(0.66175569*(URAMP(V(GG)+URAMP(V(G2,K))/6.5187433)))^2.2666975 14 BP P 0 V=0.0018223197*(URAMP(V(GG)+URAMP(V(G2,K))/9.8506796))^1.5 15 BIK IK 0 V=U(V(GG))*V(P)+(1-U(V(GG)))*0.0010893248*V(M1)*V(M2) 16 BIG IG 0 V=0.00091115984*URAMP(V(G1,K))^1.5*(URAMP(V(G1,K))/(URAMP(V(A,K))+URAMP(V(G1,K)))*1.2+0.4) 17 BIK2 IK2 0 V=V(IK,IG)*(1-0.4*(EXP(-URAMP(V(A,K))/URAMP(V(G2,K))*15)-EXP(-15))) 18 BIG2T IG2T 0 V=V(IK2)*(0.938072528*(1-URAMP(V(A,K))/(URAMP(V(A,K))+10))^1.5+0.061927472) 19 BIK3 IK3 0 V=V(IK2)*(URAMP(V(A,K))+2300)/(URAMP(V(G2,K))+2300) 20 BIK4 IK4 0 V=V(IK3)-URAMP(V(IK3)-(0.0011955789*(URAMP(V(A,K))+URAMP(URAMP(V(G2,K))-URAMP(V(A,K))))^1.5)) 21 BIP IP 0 V=URAMP(V(IK4,IG2T)-URAMP(V(IK4,IG2T)-(0.0011955789*URAMP(V(A,K))^1.5))) 22 BIAK A K I=V(IP)+1e-10*V(A,K) 23 BIG2 G2 K I=URAMP(V(IK4,IP)) 24 BIGK G1 K I=V(IG) 25 * CAPS 26 CGA G1 A 1.1p 27 CGK G1 K 8.1p 28 C12 G1 G2 5.4p 29 CAK A K 9p 30 .ENDS
1 * 2 * QUAD II opt 3 * 4 .SUBCKT QOPT P1 B1 B2 P2 S1 S0 S2 X1 X0 5 * Primary inductance (p-p 3000ohm 11H) 6 L11 P1 11 2.75H 7 L12 12 P2 2.75H 8 * Primary DC resistance 9 R11 11 B1 100 10 R12 B2 12 100 11 * Primary stray capacitance 12 CP P1 P2 5.52399786225324e-10 13 * KNF inductance 14 L13 S1 21 0.03128889H 15 L14 22 S2 0.03128889H 16 * KNF DC resistance 17 R13 S0 21 10.6667 18 R14 S0 22 10.6667 19 * Secondary inductance 20 L15 X1 31 0.01677264H 21 * Secondary DC resistance 22 R15 31 X0 0.2694 23 * coupling factor 24 K1 L11 L12 0.99989 25 K2 L11 L13 0.99989 26 K3 L11 L14 0.99989 27 K4 L11 L15 0.99989 28 K5 L12 L13 0.99989 29 K6 L12 L14 0.99989 30 K7 L12 L15 0.99989 31 K8 L13 L14 0.99988 32 K9 L13 L15 0.99989 33 K10 L14 L15 0.99989 34 .ENDS
この時の動作点は, Ep0 = 132.8 V, Eg0 = - 2.004 V, Eg20 = 97.86 V, Ip0 = 1.084 mA, Ig20 = 0.2301 mA で, 三定数は, gm = 1.269 mS, rp = 2592 kΩ, μ = 3290, rg2 = 135.2 kΩ です. これより,ゲイン A は,
A = - gm(rp//RL) = - 1.269 x [2592//180//(680 + 2.7)] = - 171.4 | (1) |
R7 と R8 によるアッテネータを経由した V2 への入力は,
-171.4 x = - 0.6778 | (2) |
シミュレーションでは,上側のゲインが -171.4 (44.7 dB), 下側のゲインが 116.0 (41.3 dB)となって, 3.4 dB の違いが生じています.
周波数特性を図5に示します. 低域のカットオフは,この定数の場合,スクリーングリッドのパスコンによって決まります. カットオフ周波数は,
fc = = = 13.36 [Hz] | (3) |
それぞれのゲインは,
A1 | = | - | (4) |
A2 | = | (5) |
A1 | = | - = - 115.8 | (6) |
A2 | = | = 55.4 | (7) |
シミュレーションでは,上側のゲインが -115.8 (41.3 dB), 下側のゲインが 55.4 (34.9 dB)となって, 6.4 dB の違いが生じています.
シミュレーションでは,上側のゲインが -95.1 (39.6 dB), 下側のゲインが 76.2 (37.6 dB)となって, 1.9 dB の違いが生じています.
スクリーングリッド結合のカットオフ周波数 fc は,
fc = | (8) |
fc = = 6.68 [Hz] | (9) |
カップリングコンデンサによるカットオフ周波数は,概算で,
fc = = 2.34 [Hz] | (10) |
シミュレーションでは,上側のゲインが -148.5 (43.4 dB), 下側のゲインが 123.4 (41.8 dB)となって, 1.6 dB の違いが生じています.
シミュレーションでは,上側のゲインが -136.2 (42.7 dB), 下側のゲインが 127.4 (42.1 dB)となって, 0.58 dB の違いが生じています.
周波数特性では,スクリーングリッド結合のみの場合よりも カットオフ周波数が上昇しています.
シミュレーションでは,上側のゲインが -93.1 (39.4 dB), 下側のゲインが 78.1 (37.9 dB)となって, 1.5 dB の違いが生じています.
シミュレーションでは,上側のゲインが -138.0 (42.8 dB), 下側のゲインが 129.1 (42.2 dB)となって, 0.58 dB の違いが生じています.
古典的+スクリーングリッド結合よりも少しゲインが上がっていますが, ややバランスが悪くなっています. カソードのパスコンを省いているのは, 単に部品点数を減らすためだけかも知れません.
これまでの結果をまとめると,下表のようになります.
形式 | 上側ゲイン | 下側ゲイン | 総ゲイン | ゲイン差(dB) |
古典的 | -171.4 | 116.0 | 287.4 | 3.4 |
カソード結合 | -115.8 | 55.4 | 171.2 | 6.4 |
G2結合 | -95.1 | 76.2 | 171.3 | 1.9 |
古典的+カソード結合 | -148.5 | 123.4 | 271.9 | 1.6 |
古典的+G2結合 | -136.2 | 127.4 | 263.6 | 0.58 |
カソード結合+G2結合 | -93.1 | 78.1 | 171.2 | 1.5 |
QUAD II | -138.0 | 129.1 | 267.1 | 0.58 |
負帰還をかける前の各部の周波数特性を図14に示します. OUTPUTは,4 Ω 出力端子のレベルです.
カソードにはほとんど信号が発生しないため, ``V1 G-K'' のレベルはほぼ 0 dB です. 負帰還を戻すポイント(R10 の上端)では, カソードに生じた信号(``V1, V2 K'')が R4 と R10 で分圧されるので, 非常に小さなレベルになっています(``NF return''). V2の入力は,V1の約6割なので,``V2 G-K'' は -3 dB 強です. スクリーングリッドには 14 dB ほどの信号が発生しています. 出力段の入力は少しアンバランスになっています. 高域の特性が揃っていないのは,浮遊容量として V3, V4 のグリッド間に 15 pF を付加しているためです. 出力端子までのゲインは,40.43倍(32.1dB)です.
グローバルの負帰還は,V1 のカソードに掛かっています. これにより V2 に対して正帰還がかかるように思えますが, R8 を通して V2 のグリッドにもほぼ同じ大きさの信号が与えられるので, V2 に正帰還は掛かりません. 結局 V2 には,負帰還がかかって減少した V1 の出力が入力され, V2 の出力も小さくなります. 最終的には,C1 によりバランスが取れるようになっています.
負帰還をかけた場合の各部の周波数特性を図15に示します.
出力端子までのゲインは,5.00倍(14.0dB)です. したがって,負帰還量は 32.1 - 14.0 = 18.1 dB となります. 無帰還の時にカソードに生じる信号よりも, 負帰還の信号の大きさがはるかに大きいので, ``V1, V2 K'' と ``NF return'' のレベルはほとんど同じになっています. 正味の V1 への入力 ``V1 G-K'' は,負帰還のため約1/10となり, -18 dB くらいになっています. V2 への正味の入力は,ほぼ R8 の両端に発生した電圧で, これは,V1 の出力を R7 と R8 で分圧したものですから, やはり V1 への入力の約6割となります.
注目すべきは,G2に生じる信号の大きさで, V1, V2 とも 1 kHz 近辺で非常に小さくなっています. つまり,QUAD IIの定数は, 中域でG2に信号が発生しないように定められたのではないかと想像できます. また,出力段への入力は良く揃っています.
QUAD IIの位相反転回路を図16に示します. 図に付記した信号レベルは,SPICEによるシミュレーションの結果です.
前述したように, [1]によれば, QUAD IIの出力トランスのP-P間インピーダンスは 3 kΩ で, P-P巻線とKNF巻線の比は 9.375 : 1 となっています. 負帰還を掛けているタップのインピーダンスは不明ですが, 4 Ω 程度のようです. これらの値から,負帰還量は 20 dB 程度となります.
ここで,V1 と V2 が完全に対称の動作をしていると仮定しましょう. この場合,プレート電流の信号成分は振幅が同じで,極性は逆です. 振幅が大きくない限り, スクリーングリッド電流は,プレート電流にほぼ比例しますから, スクリーングリッド電流の振幅も同じで,極性は逆です. したがってスクリーングリッド電流の信号成分は C1 を流れるだけですので, スクリーングリッド電圧はグラウンドに対して一定の電圧を保っているはずです.
負帰還は点Aに戻されており, 約 20 dB の負帰還が掛かっていると仮定すると, 入力に +1 V が加えられたときA点には 0.9 V の電圧が帰還されます. V1, V2 の出力が完全にバランスしているとき, カソード結合としての信号は生じず, カソードには,A点とほぼ同じ 0.9 V の電圧が生じます. したがって,V1 のG-K間入力は 1 - 0.9 = 0.1 V となります. カソードの電圧が変動する一方,スクリーングリッドの対グラウンド電圧は一定ですので, カソードからみたスクリーングリッドの電圧は 0.9 V 下がります. これはコントロールグリッドの電圧が 0.9/μg1-g2 V ( μg1-g2 はG1-G2間増幅率, 不明の場合は三結時の増幅率を使用してもよい)下がったことと等価ですから, V1 のゲイン A1 は,
| A1| = 1 - 0.9 - gm(rp//RL) | (11) |
V2 のG-K間入力は,R8 の両端に生じた電圧です. やはり,カソードからみたスクリーングリッドの電圧は 0.9 V 下がりますが, これは,G-K間の信号と同相なので,加え合わせられます. したがって,V2 のゲイン A2 は,
A2 = | A1| + gm(rp//RL) | (12) |
では,一般化して,負帰還量が F の場合を考えます. 負帰還量が 20 dB の場合,F = 10 となります. 入力が 1 V のとき,カソードに生じる電圧 ek は,
F = | (13) |
ek = | (14) |
| A1| = 1 - ek - gm(rp//RL) | (15) |
A2 = r| A1| + gm(rp//RL) | (16) |
r | = | ||
= | (17) |
QUAD IIの例で検証してみましょう.
QUAD IIの動作点(V1, V2の平均)の相互コンダクタンスは
gm = 1.3 mS,
内部抵抗は
rp = 2500 kΩ,
G1-G2間増幅率は
μg1-g2 = 36.8 で,
RL = 180//680 = 142.3 kΩ ですから,
ek | = | 0.878 | |
| A1| | = | 1 - 0.878 - x 1.3 x (2500//142.3) | |
= | 17.2 | ||
r | = | = 0.00432 |
もちろん,上下のバランスがくずれた場合は, C1 の働きによってバランスが保たれますが, 中域では古典的負荷分割型の位相反転が過不足なく行なわれていることがわかります. 不可解と思われていたQUAD IIの位相反転は, 実は負帰還をかけたときに C1 の働きによらずに 上下のバランスを取ったものだったのです. この回路は,R8 の値を変えてもそれなりの特性を維持するのですが, このように合理的に定められたものであると言えます.
歪率計を利用できる場合は,1W程度の出力の歪率を測定し,歪率が最小になるようなR8の値を探します. ACバランスが崩れていることによる偶数次歪みは,出力の大小にかかわらず,一定のレベルで発生しているので, 出力段の歪みがそれほど大きくない1W程度では,ACバランスによる歪みが支配的になると思われるからです.
歪率計がない場合は,V1またはV2のスクリーングリッドから, 0.1 F 程度のコンデンサを経由して高入力インピーダンスのAC電圧計に接続し, その読みが最小になるようにR8を調整します. ACバランスを取るのですから,V3, V4のグリッドの電圧が等しくなるように調整しても良いのですが,ここのインピーダンスは高いため,電圧計を接続すると通常の動作と異なってしまう可能性があります. また,よく揃った2台の電圧計が必要となります. 1台の電圧計を使って交互に電圧を測るのでは,V1, V2の負荷の状態が変わってしまうため,うまくありません.
R8の値を変えて,V1, V2のスクリーングリッド,V3, V4のコントロールグリッドに現れる信号電圧の大きさをシミュレートしたのが, 図17です.
厳密に言えば,V3, V4の入力電圧が等しくなるR8の値と,スクリーングリッドの電圧が最小になるR8の値は異なるのですが, スクリーングリッドの電圧が最小になるようにしたときの,出力段の入力のアンバランスは0.1dB程度ですので,十分にバランスしていると言えるでしょう.
OPTのP-P間インピーダンスは 3 kΩ で, プレート巻線とカソード帰還巻線の巻数比は 9.375 : 1 ですから, カソード帰還巻線のインピーダンスは,
= 34.13 [Ω] | (18) |
3000 x = 3674 [Ω] | (19) |
出力段の動作点は, Ep0 = 309.3 V, Eg0 = - 24.32 V, Eg20 = 305.5 V, Ip0 = 61.76 mA, Ig20 = 4.437 mA, gm = 5.947 mS, rp = 37.06 kΩ, μg1-g2 = 8.126 です. ロードラインを図18に示します.
ゲインと出力インピーダンスは,
= | = 0.09639 | (20) | |
gm(UL) | = | 5.947 x 1 + 0.09639 x = 5.988 [mS] | (21) |
= | 0.09639 + = 0.1083 | (22) | |
A | = | -5.988 x (37.06//(3.674/2)) = 10.48 | (23) |
Af | = | - = 4.91 | (24) |
Zo | = | = 2.96 [kΩ] | (25) |