電流の大きさを変えてSPICEで検証してみましょう.
シミュレーションの回路と結果は,
図3のようになります.
SPICEでは,コンデンサの値として 1F と指定すると,
フェムトファラドとして解釈されてしまいますので,注意してください.
.IC
が付いているのは,
SPICEの過渡解析における電圧の初期値を指定するものです.
電流を増やす(図3のE, A, D)と,グラフの傾きが急になります.
電流を時間で積分したものが,電極の電位差であるといえます.
逆に,電極の電位差を時間で微分したものが,コンデンサを流れる電流といえます.
式で表すと,
vC | = | aiC dt | (1) |
iC | = | . | (2) |
次に,コンデンサの容量を変えてみます.
コンデンサの容量が大きい(図3のC, A, B)と,
同じ電流を流しても電位差の上昇スピードが低くなります.
したがって,上述の式の比例定数 a は,コンデンサの容量 C に反比例します.
つまり,コンデンサにかかる電圧と電流の関係は,
次のようになります.
電圧の大きさを変えてSPICEで検証してみましょう. シミュレーションの回路と結果は, 図6のようになります. SPICEでは,電源とコイルを直結すると, 直流では無限大の電流が流れてしまいますので, 微少な抵抗(ここでは 1 μΩ)を入れます.
電圧を増やす(図6のE, A, C)と,グラフの傾きが急になります.
電圧を時間で積分したものが,流れる電流であるといえます.
逆に,コイルを流れる電流を時間で微分したものが,
コイルの両端の電圧であるといえます.
式で表すと,
iL | = | bvL dt | (5) |
vL | = | . | (6) |
次に,コイルのインダクタンスを変えてみます.
インダクタンスが大きい(図6のC, A, B)と,同じ電圧をかけても電流の上昇スピードが低くなります.
したがって,上述の式の比例定数 b は,コイルのインダクタンス L に反比例します.
つまり,コンデンサにかかる電圧と電流の関係は,
次のようになります.