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多重帰還型LPFの現実的な定数を求める方法

Ayumi's Lab.

2007年4月6日
Revised 2009年8月2日

PDFバージョンはこちら(107kbytes)からどうぞ. 多重帰還型フィルタは, 歪みが少ないため,オーディオ用途に適しています. 多重帰還型LPFは, 3本の抵抗と2個のコンデンサで 遮断角周波数 $ \omega_{0}^{}$Q,通過域のゲイン K が決定されますが, 一般に,ゲインを1とし,3本の抵抗を同じ値とし, Q の値によって2個のコンデンサの容量の比を定めます. しかし,一般に入手可能なコンデンサの種類は少なく, E12系列が入手できることはまれで, E6系列で設計できるとありがたいものです. 望む Q の値を実現するには,複数のコンデンサを並列にすることが多いようです. コンデンサは1個あたりの価格が抵抗に比べて高いため, コンデンサの数を最小限にし, 抵抗を複数使うほうがアマチュアにとっては現実的でしょう. E24系列の抵抗を入手するのは容易なので, 複数の抵抗を直列や並列につなげば, 必要とされる値をかなり正確に得ることができます. ここでは,2次のフィルタに2個のコンデンサのみを使用して, 任意の $ \omega_{0}^{}$QK を持つフィルタの定数を求める方法を紹介します.




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Ayumi Nakabayashi
平成24年7月21日